障害対応

ケーブル局の障害連絡をAmazon Connectでつなぐ

執筆:編集長 渡辺(株式会社アイナレッジエンジニアリング)

視聴制御装置やネットワークの異常を監視システムが検知しても、夜間のメールだけでは担当者がすぐに気づけるとは限りません。障害Callは、復旧しない障害を見分け、Amazon Connectの自動音声電話で当番へ知らせる初動連絡の仕組みとして検討されています。

この記事のポイント

  • 障害メールと復旧メールを照合し、待機時間(初期案5分)を過ぎても復旧しない障害だけを電話の対象にする。
  • Amazon Connectの自動音声で当番に電話し、応答がなければ次の連絡先へ進む。「了解」と発報の履歴を記録する。
  • 対象の装置・当番順・待機時間・全員未応答時の扱いを局ごとに決め、実際の電話で試す(提供開始前の構想)。

短時間で復旧した障害まで電話しない

ケーブル局の監視では、装置から障害メールが届いた直後に復旧メールが続くことがあります。メールを受け取るたびに電話をかけると、当番は連絡に追われ、重要な障害を見分けにくくなります。計画中の障害Callは、監視システムからの障害メールと復旧メールを同じ事象として照合し、設定した待機時間を過ぎても復旧していない場合に電話の対象とします。待機時間の初期案は5分です。複数の警告が続く場合も、メール1通ごとに発信せず、未復旧の状況をまとめて伝える設計です。

Amazon Connectが当番への電話を担う

電話の対象になった障害は、障害CallからAmazon Connectの発信機能へ渡します。自動音声で局名や障害の概要を伝え、当番は電話の番号操作で「了解」を返す、または案内を聞き直す想定です。電話に出ない場合や了解が得られない場合は、設定した順番で次の連絡先へ進みます。これにより、メールを送信した時点で連絡を終えず、誰に電話し、了解が得られたかを確認できます。電話での「了解」は障害の認知を示すもので、復旧作業の完了を意味しません。

局の運用に合わせて決めること

導入時には、どの装置や障害を対象にするか、夜間と休日の当番順、何分待ってから発信するか、全員が未応答だった場合の扱いを決めます。電話番号の変更や監視メールの形式変更にも備えます。Amazon Connect側では発信設定、電話番号、国内への発信条件や利用上限を事前に確認し、実際の電話で音声、番号操作、未応答時の動きを試します。障害の詳細や復旧判断は局の監視システムと担当者が担い、障害Callは発報の判断と連絡の履歴を扱う構成です。

最初は一つの障害で連絡を試す

たとえば、夜間に視聴制御装置から障害メールが届き、待機時間内に復旧しなかった場合を想定します。一次担当が電話に出なければ二次担当へ進み、「了解」までの時間と発報履歴を確認します。短時間で復旧した場合は電話しないことも同時に試します。ここで述べた障害CallとAmazon Connectの連携は提供開始前の構想であり、各局での対象範囲は実装と検証を経て確定します。

資料ダウンロード障害Call の製品資料(PDF)復旧しない障害だけを、担当者へ自動音声電話で知らせる仕組みの資料です。しくみ、局ごとに決められること、導入の進め方をまとめています(2027年リリース予定)。資料をダウンロードする

編集長 渡辺

株式会社アイナレッジエンジニアリング「現場の知見」編集長。CATV、官公庁・自治体、企業の業務システムの開発と保守の現場から、システムを見直す前に確かめたい観点をお届けします。